私、江戸芸かっぽれ家元、櫻川ぴん助でございます。
かっぽれは大阪・住吉大社の住吉踊り(重要無形文化財指定)に端を発し、江戸は浅草三社様の境内で大道芸として踊られていたものです。
そこから数えて200年の流れの中で現在、私が「五代目家元」として、本流のかっぽれを残すべく活動するとともに、このかっぽれを次の世代へ、そして世界の(KAPPORE)へと夢をふくらませ「女ひとり」奮闘しています。
かっぽれは歌舞伎の名優といわれた九代目市川團十郎らによって明治15年に初上演され、「初霞空住吉(はつがすみそらもすみよし)」として、現在も歌舞伎役者によってヒノキ舞台で踊られています。 また、かっぽれは五穀豊穣を願った奉納芸能ですから、歴史的事実や文化的背景が各方面より認められ、平成14年には石原慎太郎東京都知事から「第1回ヘブンアーチスト」を取得、私たちがかっぽれの原点・本流として承認を頂きました。